「北海道移住ドラフト会議2022-23」が2023年3月4日(土)と5日(日)に開催されました。
今年も熱気溢れるイベントとなり、無事に閉会することができました。
前回の開催でゴールドスポンサーとしてご支援いただいた株式会社ATOMicaの南原一輝(みなみはら かずき)さんに取材を行いましたので、その様子をお届けします。
南原 一輝(みなみはら かずき)
代表取締役Co-CEO(共同最高経営責任者)

大阪大学在学中に株式会社ユニサーチを創業し、代表取締役としてグループインタビューを通じた若年層向けマーケティング・商品開発事業に従事。大学卒業後は同社株式を譲渡して三井物産株式会社に入社。シリコンバレーのデータ系スタートアップへの資本業務提携とその後の同社ソリューションの日本展開を担当した後、三井物産グループ全社でのビジネスコンテストで自身の起案したビジネス案が採択され、社内起業家として事業開発に従事。米国シリコンバレーでデザインコンサルティングファームであるIDEO社と共にデザインリサーチを行った後、日本での事業開発を開始し、2020年10月に飲食店の空席をワークスペースとして利用可能にするアプリSuupをリリース。2021年に執行役員としてATOMicaに参画し、2022年4月に取締役COOに就任し、4月より現職。
参照:ソーシャルコワーキングのATOMica、シリーズAラウンドでの約4.8億円の資金調達完了及び新代表就任のお知らせ
北海道移住ドラフト会議を終えて
ーー南原さん、北海道移住ドラフト会議2022-23(以下:ドラフト会議)では本当にお世話になりました!実際に参加する前に抱いていた印象についてお伺いしてもよろしいでしょうか?
柴田さんと偶然お会いし、ドラフト会議のお話を伺ったのが最初でした。ドラフト会議の話を聞いた時、北海道で大きな関わりを持っていたのは「BYYARD」さん以外にはあまりなかったので、北海道でのネットワークを広げたいと思っていたタイミングでした。また、球団側がプレゼンテーションを行い、選手を指名するというコンセプトが面白いと感じ、ゴールドスポンサーとして参加することを決めました。まちを盛り上げることを生業としている私たちとしては、このような取り組みをしている方々を応援したいと思えたことも大きな理由でした。
ーーありがとうございます。それでは実際に参加された感想もお聞かせください。
期待を裏切らない、素晴らしいイベントでした。
柴田さんから聞いていた熱気を、参加者の皆さんからも強く感じることができましたし、重複指名があった際の盛り上がりも実際に体験できました。
また、参加者の方々の真剣な表情が印象的で、彼らが人生を真剣に考えている瞬間に立ち会えたことは非常に嬉しかったです。
ーーその後、参加した球団との継続的なつながりはありますか?
開催後も、球団の方々とは密なコンタクトを取っており、昨日も参加球団の方が東京にお越しになったので、時間を作ってお話をしました。
少しずつですが、一緒に何かを作っていけるような仲間が見つかり始めているのではないかと思います。
本当に素晴らしいご縁をいただきました。
ーー参加球団と継続的につながりがあることはとても嬉しいです!当日は挨拶をいただいたり、始球式のくじ引きや審判をお願いするなど、いろいろとお願いばかりで申し訳ありませんでした。
いえいえ、楽しかったですよ!ただ、ドラフト会議が終わってからの二次会に関しては、球団と選手の関係性も考慮し、少し控えめにしていました。
魅力的な人たちがたくさんいらっしゃったので、要望として、選手の方々の人となりをもっと知る時間があれば更に関係を築きやすかったのでは、と感じます。
ーーご助言いただき、ありがとうございます!
今後、北海道で取り組んでいきたいことについて
ーー今後、北海道で取り組んでいきたいことについて教えてください。
今回の参加を通じて、北海道には様々な思いを持って活動されている、まさに魅力的なコンテンツを持つ方々がたくさんいらっしゃることを知りました。
私たちは場所を運営していますが、そこにお越しくださる皆さんに提供するコンテンツは、必ずしも全て自ら作り出す必要はないと考えています。
私たちが日本各地に持つ拠点を活用し、北海道で生まれたストーリーを持つコンテンツを発信するためのパートナーになることができたら嬉しいと思っています。
理想としては、ATOMicaのスタッフが常駐しコミュニティを形成できる場所を北海道に作りたいと考えています。
さらに、地方自治体や地域の金融機関、企業の方々と連携してコミュニティを形成していきたいです。
私たちの持つ経験やノウハウを共有し、同じ目標を持つ地域のハブになりたいと思っています。
北海道の魅力を発信するために、移住ドラフト会議のショーケースを一緒に作りましょう(笑)。
ーー最高ですね!ぜひ一緒にやっていきましょう。
Co-CEOになってのお気持ち
ーー2023年4月1日付で代表取締役Co-CEOに就任されたとのニュースを拝見しました。おめでとうございます!どのようなお気持ちでしょうか?
実は、共同CEOの形態を選んだのには、直前の組織体制や心境の変化が一因となっています。
当初は役割分担をしながら事業を進めていたのですが、資金調達や会社の拡大に伴い、事業の核心となるマネジメントの体制をどのように整えていくかを話し合いました。
弊社の事業は人との関わりが大きいため、現地のスタッフがお客さまに対応できる環境を重視しています。
これらの点や、現時点での能力とスタンスを考慮した結果、役割分担ではなく、互いに得意とする分野や不得手を理解しながら、会社全体の意思決定を共有して進める方が適しているという結論に至り、お互いがCEOとして会社と事業を見守るという決断がなされました。
組織の再編を進める中で、私たちに代わって事業を進めることのできるメンバーも増えており、会社全体としてようやく一つの段階に達したのではないかと感じています。
これから力を入れていくことについて教えてください。
ーーこれから力を入れていくことについて教えてください。
私たちは4月から新たに15ヶ所に拠点を増やし、全国各地に拠点を展開するという計画が具体的になってきています。
私たちが培ってきたコワーキングスペースの運営に関するノウハウやツールは、同じ思いを持つパートナーと共有し、コミュニティ形成の手助けができると考えています。
しかし、ATOMicaとしては、地域の方々と直接繋がりたいという強い思いがあります。そのため、ATOMicaのスタッフが常駐し、地域のハブとなる拠点をしっかりと築いていきたいと思っています。
北海道ではまだそのような拠点が整っていないため、地域で活躍している方々や町を盛り上げる活動をしている方々と協力し、どのような座組みで進めるべきかを話し合い、連携していきたいと考えています。
そのためにも、もっと多くの方に会いに行きたいですし、新たな挑戦をする人たちの可能性を広げていきたいと思っています。
ーー南原さん、今日は貴重なお時間をありがとうございました!北海道での連携が楽しみです。
取材・執筆・撮影担当:柴田
2019年4月の創業以来、「どこに住んでいても、どんな場面でも、誰もが仲間を経由することで、無限の機会に出会える場と仕組みを実現する」というミッションを実現すべく、日本各地で地域の人々と相談を集めて繋ぎ、出会いや共創を産む活動を続けています。2025年までに全国122拠点への進出を目指しています。